純愛小説家
ファイルをチェックして、その続きを書きながら。

俺は、三嶋を忘れる方法を考えていた。

もし、琴音さえよければ。
ほんとにヨリを戻すのも、


─あり、だな


少し安易だけど…。

ほんとなら。
まずその前に、三嶋を苦しめることなく。
少しでも楽に、俺から解放する方法を考えるべきなんだろうけど。

結局、俺は自分のことしか考えられないんだろうか…。


「………………」


まだどこか。
俺の奥の方で、


─別れたくない


拒否していた。

軽い。
現実逃避…。

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