純愛小説家
2日目。


「今日はなに食べる?」
「うーん…。和食がいい!」


やっぱりまだ、琴音には何も訊かず。


「りょーかい」

メシを作って。
仕事して。

3日目。


「…で?」
「えっ?」
「そろそろ話してくれてもよくないか?」
「…………」


さすがに、毎日の過労、休業報道。
俺も犯罪者のような気分になってきて。


「宥こそ…」
「ん?」
「デンワ、しないの?カノジョに…」


その言葉にドキッとしつつも。


「俺のことよりも。まずは琴音のことだろ?」


俺は苦笑いで返した。
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