純愛小説家
出会う、タイミング。

そして。

気持ちを伝える、タイミング…。


「もし、仮に。その相手から奪って、うまくいったとしても。その相手を傷つけたって負い目が彼に残って。琴音も辛くなるだけだよ」
「私も…?」
「ん…。ふたりとも…」


そう。
ふたりとも…。


「…ごめん。やっぱ、泣いて、い?」
「いいよ」
「そう、だね…。それに。簡単に、私になびくような男だったら。きっと。好きになんて、なってな……」
「…琴音」
「───────」

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