純愛小説家
そして…。


「この場所知られたくないから。連絡しないで戻るね」
「またいつでも来いよ」
「いいの~?まぁ。今度からはちゃんと連絡してから来るから。誤解といて。仲直りしてよ」
「…あぁ」


次の日…。

出来ることなら、もう少し引き止めておきたかったけど。
さすがにあと1週間以上も引き止めておくわけにもいかず。


「じゃあね」
「じゃあな」


俺は琴音を見送った。

あの目深にかぶった帽子と。
サングラスという、いかにも怪しい格好をした、琴音を…。



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