純愛小説家
俺は最後にもうひとつ。
バカな罪を犯す。
「でも…。あとひと言、言葉にできるなら…」
俺は、ポツリと呟くように口にすると、仕事部屋。
“それ”の包みをほどいて。
「これ…」
「…えっ…?」
泣きじゃくる三嶋の手の平。
“それ”をのせた。
「俺からの。最初で最後のプレゼント」
手の平にのるくらいの、おそらく、それを手にしたのは、二度目だろう、その箱を目にした瞬間。
「っ…!」
三嶋の顔色が変わった。
きっと誰もが知っている、スカイブルーの箱。
「サイズ。合うといいけど…」
「待っ、て。宥、これ…」
そのロゴが書いた箱を開けて。
「愛してるよ。ひかり…」
キラキラと輝く、その小さな石が顔をのぞかせるのを見て。
「愛してる……」
俺はその言葉を、口にした。
バカな罪を犯す。
「でも…。あとひと言、言葉にできるなら…」
俺は、ポツリと呟くように口にすると、仕事部屋。
“それ”の包みをほどいて。
「これ…」
「…えっ…?」
泣きじゃくる三嶋の手の平。
“それ”をのせた。
「俺からの。最初で最後のプレゼント」
手の平にのるくらいの、おそらく、それを手にしたのは、二度目だろう、その箱を目にした瞬間。
「っ…!」
三嶋の顔色が変わった。
きっと誰もが知っている、スカイブルーの箱。
「サイズ。合うといいけど…」
「待っ、て。宥、これ…」
そのロゴが書いた箱を開けて。
「愛してるよ。ひかり…」
キラキラと輝く、その小さな石が顔をのぞかせるのを見て。
「愛してる……」
俺はその言葉を、口にした。