純愛小説家
その意味不明な話を聞いて、ハッとしたのは。


「っつーか。まだ口割らない気か?宥!?」
「口割るって…」


俺の酔いもさめかけて、藍田の方に、酔いがまわり始めた時だった。




「だって三嶋……」




「───────!」




それは、耳を疑うようなひと言だった。

でも…。


「…宥?」


それは、まさに朗報で。


「宥?」


俺にとって。


「おーい。宥~」


小さな希望が、見えた瞬間だった。







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