純愛小説家
その子に見上げられながら、


「大丈夫」


ニッコリ微笑んで、三嶋は涙を拭くと。


「いつき。ばぁばのとこに行ってようか」


その子を抱き上げて。


「ごめん…。ちょっと待ってて…」


俺に告げると、三嶋の母親なんだろう。
その子を預けて。


「…大丈夫、なのか…?」
「ん…。あっちで、話そう」


俺たちは、公園を離れた。





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