純愛小説家
やっぱり、俺の勝手な思い込みなのか。


─もしかして…


どうしても、その思いが拭いきれなくなってきて。

送る、言って、店を出た帰り道。


「三嶋、明日仕事は?」
「明日?明日は休み。だからいっかぁ~って、ちょっと飲みすぎちゃった」


言葉通り。
三嶋は少し酔ってるのか、次の瞬間、足取りがふらついて。


「あ…!」
「!大丈夫か?」


俺は肩を両手で支えて、


「あ、うん…。ありがとう…」


少し、その距離を縮める。


─とくん…


瞬間。
触れた手の先から、少しずつ、体が熱を帯び始めて。


「!」


酔っているせい?
三嶋の頬が、色づいているのに気づく。

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