純愛小説家
俺がもたれてたソファーの、すぐ横で。

俺の寝顔をみつめるように、うつ伏せで。
三嶋も、眠っていた。

その姿を見て、ふと。
記憶がよみがえる。

あれは、1年だったか。
もう、


─2年になってた…?


やっぱり季節は夏で。
放課後の教室。

なんの用があって戻ったのかまでは覚えてないけど。

教室の窓が開いていて、心地よい風が入ってくる中。

机の上。
カバンを枕にするように、眠っている三嶋がいた。

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