純愛小説家
窓からは、野球部やサッカー部の声が聞こえてはいたけど。

教室や廊下には、人の気配は感じられず。

キス…はさすがにしなかったけど。

頬にかかってた髪を。
少し緊張しながら、指でそっと。
気づかれないよう、起こさないよう。

耳にかけた。

そうちょうど。
こんなふうに…。

なんて。
あの頃と同じよう、髪を耳にかけた時だった。

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