純愛小説家
『全然かわってなくてさ。多分、お前もすぐわかんじゃねー?』
地元の出版社に勤めている藍田。
時々、俺に短篇の仕事を依頼してきて。
このTELも、そのためだった。
「そこで、働いてんの…?」
『ん?三嶋(ミツシマ)?』
そう、三嶋。
三嶋 ひかり。
『や。なんか、親戚のカフェらしくて。時々?手伝ってるって言ってたかな』
「そうなんだ…」
その名前を聞いて。
忘れかけてた"何か"がざわつく。
『コーヒー旨かったし、雰囲気もいいし。また打ち合わせで使わせてもらうわ~って帰ってきた』
ずっと奥の方にあった、何か……。
「…そっちで、書くかな…」
『ん?なに?』
「………短篇。そっちで書く」
『へっ?』
「俺。そっち戻るわ」
『はっ!?ちょっ、お前、なに言ってんの!?』
地元の出版社に勤めている藍田。
時々、俺に短篇の仕事を依頼してきて。
このTELも、そのためだった。
「そこで、働いてんの…?」
『ん?三嶋(ミツシマ)?』
そう、三嶋。
三嶋 ひかり。
『や。なんか、親戚のカフェらしくて。時々?手伝ってるって言ってたかな』
「そうなんだ…」
その名前を聞いて。
忘れかけてた"何か"がざわつく。
『コーヒー旨かったし、雰囲気もいいし。また打ち合わせで使わせてもらうわ~って帰ってきた』
ずっと奥の方にあった、何か……。
「…そっちで、書くかな…」
『ん?なに?』
「………短篇。そっちで書く」
『へっ?』
「俺。そっち戻るわ」
『はっ!?ちょっ、お前、なに言ってんの!?』