純愛小説家
まさに。
衝動的だった。


「だから、戻る。その方が、お前も打ち合わせしやすいだろ?」
『や…。それはそうだけど…。戻るって…。他の仕事どうすんだよ?うちなんて、お情けで書いてもらってるようなもんなのに』
「小説なんて、何処ででも書けるし。俺はお前ん所の仕事。楽しんで書かせてもらってる。基本、自由だし」
『や、そう言ってくれんのは嬉しいけど…』
「決めたんだ。戻る」
『宥(ヒロ)…?』


おそらく。
藍田以上に、驚いてたのは俺自身だったろう。

< 6 / 298 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop