純愛小説家
もし、これが俺の書く小説なら。


「…河合クン。キス、うますぎ…」
「キスだけじゃ、物足りない…?」
「っ!バカっ!……でも」
「でも?」
「…もう少し。していたい…」


ただ二人。
昼も夜も関係ない。
こうしてずっと。


「…ひかり…」


一緒にいられるよう、ストーリーを作り上げる事ができるのに。

そう…。
いくらでも。


「俺は。キスだけじゃ足りない」
「えっ…?」
「全然、足りない…」
「河合クン…」


俺の思い通りに、俺だけのものにも……。

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