純愛小説家
俺が小説を書くとき。
きれいな言葉を連ねないのは、何処か嘘っぽく。
リアリティーがないような気がして、だったけど。


─二人でいる時は。ただの“河合 宥"でいたい…─


まるで、ドラマや映画に出てくるようなセリフ。

ふと、自分でそんなセリフを吐いたことに恥ずかしくなって。

追いつめる…、苦しい想いをさせるとわかっていながら。
自分の欲を抑えきれない、大人げない自分にも…。


< 68 / 298 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop