純愛小説家
5.あの頃の後悔
今になって思えば。
きっとあれが、

“最後だった”

三嶋に気持ちを伝えるチャンス…。



高3。
俺たちにとっては最後の学祭。
俺は離れてしまったけど、藍田と三嶋が同じクラスになって。


「はっ?」
「だから頼むって!一生のお願い!!」


一般公開日。


「相手、三嶋だし。同じクラスだったからわかんだろ?」


いつになく藍田は、必死に頭を下げていた。


「や。知ってっけど…」
「マジ、頼むって」
「っつーか。何で俺なんだよ…」

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