純愛小説家
荷造りも。
すぐに始めた。
とりあえず、細かい物だけまとめて。
後は業者に。


「戻るって…、なんでまた急に…」
「…ホームシック?」
「えっ?」
「冗談。…仕事は今まで通り、しっかりこなすから」


部屋も。
調べて即決した。


「引っ越しも冗談とか?」
「それはほんとです」
「…ですよね」
「急な話で、申し訳ないです」
「いえ。まぁ、本音を言えば、東京(ここ)を離れてほしくはないですけどね」
「なるべく。締め切りは守るようにします」
「や。必ずで」
「や…。なるべく、で」


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