閃光は空を駆けて
「雷、好きなの?」


再び、テノール。


暗がりの中でもわかる、彼の表情。


あの日よりも大人びていて、余裕がある。


あたしはこんなにどきどきしているのに。


くやしくなって、あの日と違う答えを返した。


「好きよ。きれいだし……あなたを思い出すから」





彼は一瞬目を見開いて、そのあと嬉しそうに……笑った。
< 10 / 10 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

そばにいたい
ルチア/著

総文字数/2,361

恋愛(その他)10ページ

表紙を見る
会いたい
ルチア/著

総文字数/2,375

恋愛(その他)10ページ

表紙を見る
始まりの青
ルチア/著

総文字数/10,973

恋愛(その他)24ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop