『猫型男子の恋模様』
ああっもう、どどどどうしよう。
やっちゃった・・・・・・。
私は、頬を両手で覆って、へにゃりと眉を八の字にした。
そんな私のミルクティーブラウンのロングヘアにたまくんは指をからませた。
「いいよ、たまくんで」
「!」
たまくんはそう言ってふわりと笑った。
それは、滝沢くんの前でしか見せない、それだった。
たまくんは、ふふと思い出したようにもう一度笑って。
「たまくんか・・・それいいね」
と呟いた。
たまくんは、甘くて、気分屋で。
色にたとえるなら、何色にも染まることができる白。
汚れを知らない、純白の白なんだ。