農民生まれの魔女
今イヴの頭の中には
恥や恐怖、不安などいろいろな感情が
渦巻いている
その時イヴは気付いてしまったのだ
自分のしている行動が
パルソンの名を傷付けかねない事を
私には良く分からなかったが
パルソン家は、とってっもすごいらしい
なんでも王家とも深い関わりが有るとか
とにかく誤魔化さなきゃ!
「あの私、ゴホッ今風邪気味でゴホッ
ちょっと具合がぁ ….バタッ!」
少しやり過ぎだったかな
私は苦しい嘘だと分かっていたが
倒れたフリをして、なんとか誤魔化した
「キャ、パルソンさん大丈夫ですか
あぁこんなに辛そう、速く医務室へ!
ごめんなさいね、私そうとも知らず魔法なんて
使わせちゃって」
私は薄く、まぶたを開きながら
先生達の同様する所を見ていた
はぁ、冗談の通じない人達で本当に良かった