農民生まれの魔女
「じゃあ今まで私の身体を乗っ取ってたの」
「そういう事だ」
「ひどい!」
まさかあの時乗り移っていたなんて
イヴは胸の辺りをポコポコ叩いた
「そうかっとするなよ、嬢ちゃんの身体
意外と居心地良かったぜ」
「何したの」
「そりゃ、あんな事やこんな事」
イヴは頭の血がさっと引いていく感覚がした
「もう終わった」
みんなの前で恥ずかしい事したんだ絶対
この悪魔め
「じゃあ後始末宜しく」
そんな軽いノリで言ってもいいの
もしかしたら私の、落ちこぼれと言うレッテルが、イタイ人に変わってたら許さないからね
イヴはまたイヴの身体に隠れていった
悪魔を睨めしく思い
保健室のドアを開けた