農民生まれの魔女
「それにしても気の毒だよね
あの暴君と戦うなんてしかも後二週間後だよ」
「仕方ない戦うしかないか」
レムから見たイヴの瞳は心なしか輝いている
様に見えた
〜練習1日目〜
イヴは日々の日課となっている
図書館へ向かった
本が一面に広がっている中の一冊を探す
「えっと」
指で本を追いかけて行くと
ある一点で指が止まった
「あったあった」
「何があったの?」
突然後ろからテノールの低い声が聞こえてきた
「きゃっ、なんだケイト君か」
「何読んでるの
なになに、これで一番間違いなし
いちばんよくわかる魔術書」
ケイトは思った、ふざけた名前だ
「そう、実は上級生と戦う事になったらしくて
私も魔力戻ったし頑張って覚えようと思って
まぁ戻ったって言っても標準より人んだけど」
「何で疑問形?しかも上級生なんて誰と戦うんだい」
そんな本読まなくても僕が教えるんだけどな