農民生まれの魔女
「あ、あなた何をやっているのです!」
前方から荒ぶった声が聞こえてきた
ローズと取り巻きたちだ
やばいイヴは心の中でそう感じた
「まぁ、ローズ様の婚約者のケイト様
何故イヴさんがご一緒されているんですか
まさか媚びを売って付け入っているんじゃ!
これだから下民は」
「人伝に聞きましたが、戦いで優勝なさったとか、だから浮かれているんじゃなくて
まぁ、その優勝もパルソン家の権力を
使ったんじゃなくて」
またでた、取り巻き…
「私が、一度忠告して差し上げましたのに
もう二度目はありませんわ!
覚悟してらっしゃい
ケイト様を私から取ろうなんて考えるだけでも
罪ですわ!」
いつもお淑やかなローズが
鬼の様な形相で言った