農民生まれの魔女

生徒指導室の扉が閉められ鍵を掛け
窓のシャッターまで降ろされた

流石にイヴもこの異常さにきずいたようで
喉をゴクリと鳴らした

まるで刑事ドラマの尋問みたいだ
その証に机上には、よだれが垂れそうなぐらい美味しそうなケーキが置いてある

「あ、あの私はどうすればいいのでしょうか」

おどおどと言う

「まずそこに座りなさい」

私悪い事したっけ……

「まずマルド・ヨーリヒンとの対決の事なんだが、彼は全治一ヶ月の怪我を負った
しかも魔法が一切使えない
怪我を負った事には問題は無いんだが
負わせた方法だ、しかも魔法が使えないという事実はこの社会では致命傷といえよう」


一人の教師がこの話を始めたとたん
周りのお偉い方の目が鋭くなった


レムはやっとここに連れてこられて来た理由がわかった

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