農民生まれの魔女

教師が深く座り込むとレムが耳打ちしてきた

「イヴちゃんあまり怒らせちゃだめだよ
先生結構、歳いってるからそのままぽっくり
逝っちゃうから」


「ふふ、わかった」

イヴはケーキにフォークを刺し一口分とって
口の中へ入れた

瞬間目が輝き頬の辺りが痺れた

「幸せぇ」

「イヴ一口ちょうだい」

「はいあーん」

イヴはまた一口分すくい今度はレムの口へ運んだ

「ん、おいしい」

この絶妙な雰囲気に向かい側の教師は耐えられずに

「カリビアン君!君という立場でそういうことをするな、あとこっちも残業なんてごめんなんだ、さっさと終わらせてくれ」
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