農民生まれの魔女
ロイは髪をかきあげると
イヴの耳元で囁いた

「私は貴女がどうしようもなく
愛らしいです
次は必ずもっと気持ちよくさせてあげますね
では、良い眠りを」

いきなり軽くなった自分の身体

イヴは布団を頭まで被り、うずくまった
そして自分の真っ赤になった顔を手で覆ったのだった


そして一睡もできず朝を迎えた


「おはようイ……ヴ…?」

レムは目の下に大きな隈を作っていたイヴに驚いた
いままでも隈を作ったことはあったが
今回は疲労もプラスされ、幽霊のようになっていた

「眠さを通り越して私、今覚醒してる」

イヴはふらふらしながら歩いていた

「今日実技あるけど大丈夫?」

レムがそう言うともっと蒼白になった

「きゃあ、レオナルド様だわ」
彼が学校に来て早1日
このクラスだけでなく他のクラスにも
その美貌が知れ渡っていた

ロイは沢山の女子を引き連れて来て
入って来たとき一瞬目があった

イヴは昨日の出来事を思い出し
顔を真っ赤にして目を背けた




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