農民生まれの魔女
実技の授業が始まった

皆それぞれの課題をこなす中、一際目立つ存在がいた

そう、ロイである
彼には特別課題が出されていて
大人でも難しい魔法の課題だった
しかし、様子を見ていると簡単そうにこなしている

「レオナルド様素晴らしいです」
またクラスの人達がロイのところに集まった

私とレムはどうでも良さそうに
いつものように授業をサボっていた

「ねぇレム、私達浮いてない?」

木の木陰に座って本を読んでいた
レムにそう聞いた

「そうだな」

レムは気持ちのこもっていない
声でそう言った

話し合い手がいないので
暇つぶしに魔法を出そうとして
力を込めたが、相変わらず空振りだ


「イヴ」

聞き覚えがありまくりの声に
身体が硬直する
冷や汗が止まらなくなり
首がギギギと鳴るのではないか
と思うぐらい重い首を上げた

「ナ、ナンデスカ」

ぎこちない笑みを浮かべて
その諸悪の根源を見た
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