農民生まれの魔女
「なんかどっと疲れが溜まった
ような気がする、早くベットにダイブしたい」
今日の疲れを言葉で吐き出すように
ぐだぐだ言いながら部屋のドアを開けた
「やぁ、待ってたよ」
イヴはドアを開けたら固まった
そしてドアを閉めた

これは夢だ、これは夢だ、これは夢だ

お経のように唱えた

息を整えてドアを勢いよく開けた

「待ってたよ」

ですよね、やっぱり自分の幻覚でなかったことに落胆した

「なんでいるんですか!」
ここはキチンと言っておかないと
という思いで強めに言った

「だってイヴのことをずっと見ていたいですし、一緒にいたいのです」

この人はなんで毎回私に構うのだろう
あんなに友達もいて、恋人が出来やすい顔してるのに

「意味がわかりません……」
そんな顔で私のことを見ないでほしい
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