農民生まれの魔女
「魔物こと教えてほしいでしょう?」
イヴはその言葉に過敏に反応した

「なんでそのことを
知っているんですか」

疑問に疑問で返した

「だって私が魔物を付けたのですよ」

イヴは長年自分を苦しめていた元凶が
あっさりと正体を現したので
どんな反応をしていいのか、わからなかった

何分か沈黙が続き
だんだん頭の整理がついてきたら
怒りが込み上げてきた

「あなた、よくも私にそんなことさしてくれたわね」

手を強く握りしめ拳をつくり、殴ろうとしたら
手首を掴まれ、丁度良い所に置いてあった机に押し倒された

「イヴは相変わらずお転婆ですね」

ロイは余裕な顔で微笑んでいる
まるで蛇と蛙の様に力の差が歴然としていた
そしてまたもや眼鏡を取られた

抗えば抗う程イライラが溜まっていく
のでこのままじゃあ終われないと
イヴはムキになって
ロイの唇に噛み付いた

「いきなりどうしたんですか、
まぁこれはこれで嬉しいのですが」
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