農民生まれの魔女
「最初はそのつもりだったんだけど
あまりにも可愛いからやっぱりダメ」

さっきまで天にまで昇ってしまうかの様に舞い上がっていたのが
一気に地獄に叩き落とされた感じだ

「はぁ、おっしゃる意味がわからないんですけども」

睨みをきかせた

「だって、私もイヴに頼られたいんですもの
”ロイ助けて”と涙目で言われている所を想像してしまうと、もうなんなんだか
狂ってしまいそう」

イヴは流石に今のロイの言葉を聞いて
ひいてしまった

この人超が付くほどのド変態だ
もしかしたら今の状況も危険かもしれない
私はいつの間にかガッチリホールド
されて起き上がれない

「どいてもらえますか」

嫌悪感や軽蔑感丸出しでそう言った

はずだった

ロイは嬉しそうにそのその嫌味のこもった言葉を聞いていたのだ

イヴは理解した
この人はド変態だけでなく
マゾなのだ
だから噛みつかれたり嫌がられても
ショックを受けるどころか
喜んでいるのだ
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