農民生まれの魔女
「ここまで来れば大丈夫かな
人通りもあるし」
イヴはローレン魔法学校の共同通路
まで逃げてきた

でもサボりがバレたら怒られるし

イヴはどうしようもないので
一応歩いた

「なんか見られてる?」
イヴは自分への視線の多さに驚いた
いつも悪目立ちしていたので
多少見られてはいたが
今日はすれ違う人ほとんどが振り返るのだ

気味が悪いと思ったイヴは早歩きになった

「ねぇ君、今暇?」

後ろで声がしたが自分の事だと認識できず無視して歩いた

「ねぇったら!」
今度は腕を掴まれたので
やっと自分を呼んでいたとわかった

「なんでしょうか?」
後ろを振り向くと三人組の男達が
ニコニコしながら立っていた

イヴはロイの影響で変にニコニコしている人が苦手になったのか
相手にとっては迷惑だが
多少偏見を持ちながら見てしまった
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