俺様副社長のターゲット
久しぶりに早く帰ってきた私にお母さんの表情も柔らかく感じた。いつも遅く、疲れている私に心配をしていたんだと感じた。



「朱里、仕事は順調?」


「うん。最近忙しくて心配を掛けたね?もう大丈夫だから。」


「そう?今日は早いし、ゆっくりしなさい。」


「うん。」



私は久しぶりに家でゆっくりとく寛いだ。明日はまた飲み会だ。



「明日、飲み会だ。」


「仕事の?」


「そう、一緒にやってるプロジェクトの。」


「飲みすぎないでね?先週は副社長に送ってもらったんでしょ?」


「あっ、うん。明日は飲みすぎない。」



私はお母さんと他愛のない会話をしていた。その頃、また携帯が鳴り響いていた事に気付かなかった。


お風呂も入り、ゆっくり寛いでから自分の部屋に戻った。鞄に入れてあった携帯を取り出し溜め息を吐いた。



「煌太…………。」



煌太からの着信、メッセージに溜め息しかでない。
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