俺様副社長のターゲット
「朱里、大丈夫か?」


「はい。副社長、申し訳ございません。」


「朱里が謝る必要はない。俺が考えなしに挑発したのがいけなった。」


「副社長。」


「まさか、あそこまで朱里に執着してるとは思いもしなかった。」



副社長の言葉に私はゾクリと背中に悪寒が走った。



「執着?」


「どう見ても執着してるだろ。朱里を手放さないために。」


「手放さない為に………。」


「まあ、俺にも分かるが。」



最近の煌太は変だと思っていた。結婚を迫ったり、会社に来たり…………。



「朱里?」



副社長の声に視線を向ければ、心配そうな顔が私を覗き込んでいた。



「朱里?大丈夫か?」


「えっ?」


「本当に何かあれば言え、いいな?」


「うん。」



私は副社長と会食に向かった。副社長に紹介され、私は仕事モードに切り替えた。
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