俺様副社長のターゲット
『朱里、週末会おう。』



煌太からのメッセージに返事した。私も煌太とはちゃんとしなければと思っていた。



『わかった。お昼ぐらいに行くね。』



煌太からの返事はないが、既読になっているから見ているだろう。私は大きな深呼吸をして業務に取り掛かった。


あっという間に週末は来た。私は準備をすると煌太のマンションに向かった。



部屋のチャイムを押すが、煌太からの返事はない。私はもう一度玄関のインターフォンを鳴らした。



「はい。」


「煌太、来たよ。寝てたの?」



やっとインターフォンに出た煌太は寝起きのようだ。



「煌太、開けてよ。」


「朱里?何で?」


「はあ?煌太が来てって。」


「ちょっと待って。片付けるから。」



インターフォンが切れた。私は不思議に思い、合鍵を使って部屋に入った。
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