俺様副社長のターゲット
こうやって楽しく過ごす事が好きだ。



「クールビューティーって誰の事だ?」


「ふふっ、知らない。」


「目の前に座る秘書か?」


「ふふっ、知らない。」



会社ではクールビューティーなんて言われている。


煌太とは入社して研修で仲良くなった。そして研修期間が終わる日に告白された。



「好きだ。」



ストレートな言葉に頷いた。煌太は凄くうれしそうだった。あれから丸三年付き合っている。



「三年か。煌太は他の女に目移りしない?」


「はあ?朱里以上の女なんていない。」


「煌太、結構、人気あるんだよ?」


「ない。俺は普通だ。」


「ふふっ、何よ、それ。」


「普通じゃないと朱里は駄目なんだろ?」



突然、真面目な表情を向ける煌太に笑いが漏れる。
< 18 / 229 >

この作品をシェア

pagetop