俺様副社長のターゲット
二人の時間

愛される

ほろ酔い気分で悠木さんとの会食、いや飲み会が終了した。



「今日は御馳走様でした。」


「いやいや、仲良さそうな二人と飲めて楽しかったよ。また誘っても?」


「はい。」



悠木さんににっこりと微笑んだ。背後から首に腕が伸びてきて引き寄せられた。


バランスを崩した私は背後にいた尚輝に凭れた。




「ちょっと危ない。」


「聡と二人で行くなよ?」


「はあ?当たり前でしょ。尚輝先輩も一緒に決まってるでしょ。」


「………ペナルティ。」


「はあ?」



持たれていた尚輝から体を起こして、もう一度悠木さんにお辞儀した。



「悠木さん、それでは。」


「ははっ、ああ。尚輝もな。」


「ああ。聡、気を付けて帰れよ。」


「朱里も気を付けて帰れよ。」



尚輝の言葉に悠木さんから声を掛けられた。



『気を付けて?』



「大丈夫です。尚輝先輩、運転は上手ですから。」


「ははっ、そう?じゃあ、またね。」



尚輝の視線に首を傾げた。
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