俺様副社長のターゲット
「今日、一緒に帰らない?」


「ん~、副社長に待ってろって言われた所なの。」


「断ってよ。ほら、水着を見に行こう。」



真央が嬉しそうに話し掛ける。私達の夏休みは今週末から1週間だ。



「朱里はもう用意した?」


「まだ。真央は?」


「まだ。だから買いに行こう。色々とさ。」



結局、尚輝、陽輝、賢人、何故か結城副社長の聡、真央、私で行く事になった。


最後まで愚痴っていた尚輝も、何故か納得済みだ。



「朱里、行こう。」


「昼休みに聞いてみる。」



私は真央との話を切り上げて、一日の業務を始めた。


不思議な感じだ。こんなメンバーで夏休みを過ごすなんて………。



「海外事業部に行ってきます。」



私は席を立ち、本日の資料を取りに海外事業部に向かった。



「佐伯さん、今日の資料なんだけど。」


「悪い。今、印刷してくる。ちょっと腰掛けて待ってて。」



陽輝が席を私に譲るので腰掛けて陽輝を待つことにした。
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