俺様副社長のターゲット
「あの男の何処が好きなんだ?」



「…………答える必要ない。」



「はっ、言えないんだろ?ないから。」



「はあ?あるわよ。」



「じゃあ、何だよ?」




私は目を閉じて考えてみた。



『好きな所………。』



「周りを気にしなくていい。それに一緒にいて楽しいし、ラク。」



「はっ、男じゃなくても友達でも同じだろ。」



尚輝の言葉に閉じていた目を開いた。



「周りを気にしなくて、一緒にいて楽しいし、ラク?そんなのは友達だろ。」



「…………違う。私が求めてる理想の彼氏像なの。」



「違うな。そんなのはセックスする友達だ。」



「なっ!尚輝先輩なんて誘われれば、誰とでも遊ぶ男じゃない。私が知らないだけで本当は浮気してたかもね?」



「浮気?するわけないだろ。俺はお前だけしか見てなかったのに………浮気とかあり得ない。」



「どうだか。モテる先輩は彼女の私の前でも平気で遊ぶ約束とかする男でしたから。」
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