俺様副社長のターゲット
副社長と彼氏

歓迎会

佐伯商事の秘書になってからの1週間は早かった。毎日、尚輝と顔を合わせて不思議な感じだ。



今日も毎朝のスケジュール報告に副社長室にやってきた。



「本日、10時から役員会議、14時からは海外事業部との会議が入っております。」



「ああ、わかった。」



「それと本日、秘書課は19時には全員退社許可がでておりますので。ご了承ください。」



「ああ、俺も参加だ。」




尚輝の言葉に目が点になる。



「えっっと、参加とは?」



「俺の秘書の歓迎会。当たり前だろ?」



「いえいえ、秘書課の………。」



「俺の秘書だ。違うか?」



「………いえ。」



「松井、俺を誘いにこいよ。」



「…………はい。それでは失礼致します。」



軽くお辞儀をして副社長室を後にした。



「何で知ってるのよ。」



静かな廊下に私の一人言が呟かれた。
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