俺様副社長のターゲット

彼氏と尚輝

ピロピロピロ………、ピロピロピロ……。



「朱里?」


「ん………、煌太?」


「悪い、明日、仕事で出掛けるんだ。」


「出張?」


「月曜から出張で資料まとめしなきゃいけなくなった。」


「そっか。」



布団から体を起こして伸びをした。



「朱里、寝てたか?」


「うん。昨日、飲みすぎた。」


「大丈夫か?今から会わないか?」


「今から?」



私は時計に目を向ければ、10時過ぎだ。



「ん~、疲れてるからゆっくりしたいな。」


「明日、会えないだろ?」



珍しく煌太が不機嫌な声を出した。私は布団から起き上がり、部屋のソファーに腰掛けた。



「新しい職場で疲れてるの。」


「明日、休めばいいだろ。」


「ん~、そうかもしれないけど。」



昨日、飲みすぎたせいか体も怠い。一週間、新しい環境で疲れてもいる。


はっきり言って面倒くさかった。
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