夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
【夢の配達人隠れ家/マスターの部屋】

「シュウ。
お前もそろそろ身を固めろ。」

「!……えっ?」

マスターに…。
父に差し出されたのは一枚のお見合い写真。


「出来れば、
自由恋愛で結婚させてやりたかったが…。
お前は未だに恋人の一人もおらんだろ?
もう25歳、そろそろ…。」

「ま、待って下さいッ…!
っ…私は…まだッ……。」

結婚…?
知らない、女性と…?

嫌だ…無理、だッ……。


上手く呼吸が出来ないくらい、
パニックになる。

想像も出来ない。
したくもない。

写真も受け取らずに、
私は激しく首を横に振った。


「……嫌ですッ!
私はっ……。誰とも結婚しませんッ…!!」

叫んだ直後。

バシンッ…!
と、頰を引っ叩かれて…。
眼鏡が、床にカシャンッ…と落ちた。

父に、初めて…打たれた。
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