夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……。
分かり…ました…。話を、進めて下さい…。」
私はそう言って、
床に落ちた眼鏡を拾った。
「……相手を、見なくて良いのか?」
「……。
父さんが認めた人なら、間違いないですよ。」
眼鏡をかけて、私は微笑んだ。
”誰だって同じだ”…。
心の中で広がる思い。
「シュウ。
お前は、自慢の息子だよ。」
父の言葉が、嬉しくて。
どうしようもなく苦しい。
「……私は、
父さんが大好きですよ。」
普通じゃなくて、ごめんなさい。
親不孝でごめんね、父さん。
この日は久し振りに父さんと飲んだ。
お互い、楽しい話題を出し合って笑った。
……。
そして…。
決意を決めた私は、結婚を急いだ。