夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

結婚して…。
たくさんの気持ちが葛藤した。

妻が優しければ優しい程。
私を愛してくれればくれる程、苦しくて…。

子供を作る為に、
ただ無理矢理に繋げた身体。
その度に辛くて、申し訳なくて…。


それでも、
妻が私の子供を身籠った時は嬉しかった。
自分の家族を、大切にしようと思った。


「私は貴方と子供と三人で暮らせたら、
それ以上はもう何もいりません。
……あ、でも。時々…。
時々でいいから、ギュッて抱き締めて下さい!」

私には、
本当に勿体無い位の妻だ。
私を理解して、息子を産んでくれた。

幸せで、泣いた。


……。

…そして、
私が結婚してから八年が過ぎた。

ヴァロンへの想いは消えないけれど、
それでも以前の様に取り乱したりする事が私はなくなっていた。

家へ帰れば家族の事を第一に。
職場ではヴァロンの事を第一に、考えた。
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