夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……この人が、由来なのかな?」
複雑な心境。
雑誌を持つ手が微かに震えた。
……でも、知りたい。
ごくっと唾を飲み込み。
ゆっくりと、
私はプロフィールを読み進める。
”リディア。
夢を届ける妖精と呼ばれていた夢の配達人。
女性でありながら19歳という若さで下剋上を成功させ、白金バッジに昇格。
その美しい美貌に兼ね備え文武両道の彼女は人気も実力もNo. 1だったが、
28歳という若さでこの世を去る。
そして……。”
「っ……その夢は。
彼女の弟子である、ヴァロンが…引き継ぐ?」
彼女の、弟子?
リディアさんは、ヴァロンの…師匠?
ヴァロンが白金バッジを取得したのは、
亡くなったリディアさんの白金バッジを継承したから?
次第に明らかになっていく、
自分の知らない事実。
次のページを、めくった。