夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……。違うよね?」
私は猫リディアに問いかけると、
ギュッと抱き締める。
こんな記事デタラメだ。
きっとヴァロンの事を良く思わない人が、
適当にある事ない事を話して書かせたんだ。
私は、ヴァロンを信じる。
こんな雑誌捨てよう。
そう思って立ち上がろうとした時…。
「!…みゃ〜っ。」
「?…リディア?」
猫リディアが何かを感じ取った様に玄関へ駆けて行く。
気になって私も後ろから付いて行くと、
カチンッと玄関の鍵が解除されて扉がガチャッと開いた。
「みゃ〜っ!」
「!ッ……え?」
元気よく跳び付く猫リディアを、
驚いた表情で抱き抱えるのは…ヴァロン。
ヴァロンが、帰ってきた。