夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

【自宅】

何処か不安な気持ちを抱えて帰宅すると、
アカリと猫リディアが玄関先で俺を出迎えてくれた。
まるで事前に俺の帰宅を察知した様に二人が居て驚いたが、
少しホッとした様な嬉しい気持ちが溢れる。


「おかえりなさい、ヴァロン。」

「……ただいま。」

アカリの笑顔。
見ていると自然に俺の表情も緩ませた。


「ね？ヴァロンお腹空いてる？
夕飯何か作ろうか？」

「ほんと？嬉しい。
それ期待して、何も食わずに帰ってきた。」

アカリの問い掛けに俺がそう答えると、
彼女は分かりやすい位にご機嫌になる。


可愛い。
アカリが可愛くて可愛くて…触れたい。
そんな気持ちが込み上がる。


「じゃあ、何か作るね！
その間にお風呂入って来て。」

「…ん、そうする。ありがと。」

俺は自分を抑えて…。
猫リディアを床に降ろしてアカリ頭をポンポンッと撫でると、風呂に向かった。