夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

「少し腫れてるよ?痛くないッ?」

……。

アカリが何か言ってるけど…。
もう聞こえない。

アカリが俺を見上げているけど…。
もう見えない。


……もう、
余計な事は何も考えられない。

……。


「ま、待ってて…!
確か湿布が………。」

縛っていた鎖が壊れて…。
俺はまるで獣から逃げようとする小動物を捕まえる様に、
その場を離れようとするアカリの腕を掴んだ。


「!……。
ヴァロン…?……きゃッ!」

もう、逃がさない。
絶対に、離さない…。

アカリの小さい身体を強引に引き寄せられると、そのまま唇を重ねた。

久々に触れる、柔らかい唇。


「///っ……。
ヴァ…、ヴァロン……///?」

ペロッと舌で唇を舐めて一度顔を離すと、
真っ赤な表情で俺を見上げるアカリ。


いい表情だ。
もっと、見せろ…。

もっと、俺に溺れろ。

俺は容赦なく…。
両手でアカリの顔をグッと掴むと、
再び唇を重ね合わせた。
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