夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
……。
俺が、やった……?
……俺、が…。っ……俺がッ……?
「!?っ……ぁ…///。」
混乱したまま、
俺は慌ててアカリから離れて立ち上がった。
心臓の音が自分でも分かる位身体に響く。
取り返しの付かない事を…俺はしてしまった。
自分の侵してしまった現実に震えながら、
後退りして後ろに下がると…。
背後の壁にドンッとぶつかるまで彼女から遠ざかった。
「///……っ…ヴァ、ヴァロン…?」
乱れた前開きの着衣を片手で合わせながら、
アカリがゆっくり上半身を起こして俺を見つめてくる。
っ……見るな…。
俺を…見ないでくれッ……。
アカリの目が、姿が…”あの日”と…重なる……。
リディアに下剋上を仕掛けた…
あの日の、光景。
「っ……来んなッ!!」
近付いて来ようとするアカリを威嚇する様に、
俺は叫んだ。