夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
また、
部屋の中がシーンとなって…。
アカリが呆然と、俺を見つめていた。
その、潤んだ瞳からは…
今にも涙が溢れそうで…俺の心に痛く滲みる。
”こんな事、したかった訳じゃない”…。
”俺は、あんたの身体が欲しかった訳じゃない”…。
あの日叫んだ思いが、
フラッシュバックして蘇る。
俺は頭を抱えると、
首を横に振りながら震える声を絞り出す。
「……っ。
…ご、めん……。
俺ッ…な、に……やって……っ。」
……ずっと、抑えてきたのに。
自分でも気付いていた。
人よりも激しい、誰よりも恐ろしい独占欲。
愛されたくて、愛して欲しくて…。
言葉にならなかった想いが、
心の中でドス黒く渦巻いて湧き上がる。
愛されたいと願った人は、
いつも俺を愛してなんてくれない。