夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……。
あんま可愛い事言わないで。
朝食より、アカリを食いたくなるから。」
「!……えっ///?」
俺は片手で頬杖をついて、
正面のアカリをじっと見つめた。
その瞬間、彼女の瞳と身体がビクッと揺れる。
……。
アカリの姿が、
獣に喰われる寸前の震える小動物の様に…。
俺の瞳に、映る。
「……。なんてね。」
俺はフッと微笑むと、
朝食を一気に平らげて椅子から立ち上がった。
「そろそろ行くわ。
遅れたらシュウがうるせぇからさ。」
「///……あ、うん。」
荷物をまとめて玄関に歩いて行くと、
控え目にトコトコとアカリが俺の後ろを付いて来る。
「じゃ、モニカ様によろしく。」
「い、行ってらっしゃい…///。」
目を合わせない様にしているアカリの頭を優しくポンポン撫でると、
俺は家を出た。