夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「…嬉しかった///。
もっと…触れてよっ……ヴァロン…///。」
背中に感じるアカリの温もりも、
冷めた俺には…届かない。
……。
俺は、見付けてしまったから…。
「……。」
ゆっくり振り返る俺を、
アカリが見上げていたけど…。
俺の目に映っているのは、雑誌。
ソファーの上にある『ドリーム・キャッチ』。
動揺していた心が、
今度は自分でも驚く位に冷静になっていった。
「!……ぁ…っ。」
俺の視線の先を見て、
アカリが小さく反応した。
……。
あんなに止めてって…。
買わないでって…言ったのに……。
「……。見たんだ?」
俺はアカリから離れて、
ソファーの方へ歩いて行った。
雑誌を手に取って、
パラパラとそれを冷静に眺める。